旧函館区公会堂

基坂と元町公園を見下ろすように建つ、ブルーグレーとイエローの色彩が印象的な木造の建物です。左右対称のコロニアルスタイルの洋館で、国の重要文化財に指定されています。ハイカラ衣装館ではドレスを着ることも可能です。

この木造2階建ての建物は、1907年の箱館大火によって住民の集会所である町会所が焼失した際に、新たな町会所として建設の計画が持ち上がったものです。当時、函館の豪商だった相馬哲平氏が5万円（現在の約10億円）を建設費として区に寄付をし、1910年に完成しました。

それから大火によって3分の2を焼失するなどの災禍に見舞われながらも、修復・改修し、1974年には国の重要文化財に指定されています。

2010年に築100年を迎える公会堂は、それを記念して9月20日（月・祝）に無料開放することを決定しました。基坂の下から見上げる姿は元町のランドマークと呼ばれるこの明治の洋館は、今日も優雅な佇まいを見せています。

また、旧函館区公会堂ではドレスなどを貸し出す「ハイカラ衣装館」を営業しており、そのまま公会堂を出ることは出来ませんが、2階バルコニーに出て写真を撮影することや、館内を歩き回ることが出来ます。是非、優雅でレトロな体験をしてみてはいかがでしょうか。